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ピルの副作用と効用
「ピル」と聞くと、「副作用が怖い」というイメージを持つ人はまだ多いのではないでしょうか。
以前は、太るとか、心筋梗塞を起こしやすくなるなど、副作用についての懸念が取りざたされましたが、低用量ピルが主流を占める現在は、そういった副作用についての声は聞かなくなりました。ただし、副作用の危険性がまったくないかというと、残念ながらそうではありません。ここでは、ピルの副作用と効用をご説明いたします。
ピルの副作用
ピルの副作用に関しては、患者様により吐き気や頭痛など、様々な症状が報告されております。
ただし、これらは正しく服用いただけなかった場合の報告であることが多いのも事実です。
ピルの副作用で重大なものとして「血栓症・脳卒中・心筋梗塞」などがありますが、これらは、喫煙による肺ガンのリスクより断然低いですし、死亡率でみれば交通事故よりも低いというデータが出ているのです。
また、服用を開始してしばらくの間は、悪心・嘔吐・頭痛・不正性器出血などの症状が出ることがありますが、2〜3周期で減少します。
また、喫煙者がピルを服用すると、喫煙量と年齢にもよりますが、血栓症や心筋梗塞にかかる危険性を高めるという報告があります。
喫煙される方でピルの服用を希望される方は、ご相談ください。
ピルの副効用
ピルには、避妊以外にもいろいろなメリットがあるのをご存じでしょうか?
副作用ばかりがクローズアップされがちですが、使用法をきちんと守れば、女性にとってうれしい効用がたくさんあるのです。
海外では避妊や月経調整のほか、ニキビの治療として10代から使用されている例も多くあります。
ここ最近では、ピル本来の効果のみならず、その副効果にも注目しうまく自分のライフスタイルにピルを導入して月経に伴う様々な障害を乗り越えたり(メンスフリー)、こころのトラブルを解決したり(メンタルフリー)、美しさを手に入れる(メディカルビューティー)という3Mを実践している女性が増えております。
その3つのMを手に入れて自らの仕事面、プライベート面において常に有利な自分を築き、「自立した素敵な女性」を確立されています。
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PCOS(多嚢胞性卵巣症候群)に対するピルの効用
PCOSは、卵巣に小さい卵胞がたくさんあるのに排卵しにくいという疾患で、生殖年齢の女性の5〜10%に存在するといわれ、比較的頻度の高い疾患ともいえます。特に20歳代の若い年齢層に多く見られますが、高校生にも見られます。代表的な症状には、月経不順・無月経・不妊症・流産のほか多毛などがあります。特に月経周期が3ヶ月から6ヶ月もあるという方には、この疾患である確立が非常に高いといえます。
治療法には、排卵誘発剤が第一選択ですが、原因不明な疾患であるため、お薬で排卵周期が整ったあとも治療を止めてしまうとまた元に戻ってしまう方が8割近くいます。したがって、この疾患の患者様で特に妊娠を望まれない場合は、妊娠が必要な状況になるまでは低容量ピルの服用をお勧めします。
PCOSに対する低容量ピルの効用は、まず月経が規則正しく訪れるということです。服用期間中には排卵は起こりませんが、ホルモンバランスは保たれるので、女性ホルモン欠乏による子宮の萎縮や骨の脆弱化は阻止されます。また服用期間中、卵巣は休んだ状態になるのでピルの服用中止後の排卵誘発剤への反応もよくなることが期待できます。
ピルの避妊効果
ピルを正しく活用すれば、ほぼ100%確実に避妊できます。日本で使える避妊法の中で最も確実で安全性の高い方法なのです。ピルは、排卵を抑えて妊娠をふせぎます。ピルに含まれる2つの女性ホルモン(卵胞ホルモンと黄体ホルモン)が脳下垂体に働きかけて卵胞を成熟させるホルモンの分泌をおさえます。そのために卵胞は成熟せず、排卵がおこらなくなるのです。そして、 ピルは、排卵を抑える以外にも複数のブロックで確実な避妊効果を示します。
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■各避妊法使用開始1年間の失敗率
| 方法 | 理想的な使用(%) | 一般的な使用(%) |
|---|---|---|
経口避妊剤 |
5 |
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配合剤 |
0.1 |
|
殺精子剤のみ |
6 |
26 |
薬剤添加IUD |
0.1〜1.5 |
0.1〜2 |
コンドーム |
3 |
14 |
ペッサリー |
6 |
20 |
リズム法 |
1〜9 |
25 |
女性避妊手術 |
0.5 |
0.5 |
男性避妊手術 |
0.1 |
0.15 |
避妊せず |
85 |
85 |
※理想的な使用…選んだ避妊法を正しく続けて使用しているにもかかわらず妊娠してしまった場合
一般的な使用…選んだ避妊法を使用しているにもかかわらず妊娠してしまった場合
(経口避妊剤については、飲み忘れを含めた場合の失敗率)
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